解析対象のアプリ利用者
10,528人
2017/07
対象アプリで2017年7月に少なくとも1回スワイプを送受信した利用者
この記事のポイント
- 2017年7月に活動したチェコの単一アプリ利用者10,528人の匿名化行動データを使った。異性愛の探索行動のみを対象とした。
- 都市別の解析はブルノ624人・5,260スワイプとプラハ2,321人・36,665スワイプに絞られている。
- 受け取ったスワイプ数で定義する相対的なdesirabilityでは、男性がより高い値の女性に関心を示す傾向が両都市で観察された。相互に関心を示した組では値の差が小さかった。
対象は単一アプリの2都市
TopinkovaとDiviakの2025年の論文は、チェコのある出会い系アプリで2017年7月に活動した10,528人の匿名化された操作履歴を使っています。主要なネットワーク解析では、そのうちブルノの624人とプラハの2,321人を別々に調べました。両都市の解析対象が全活動利用者10,528人と同じ母数ではない点に注意が必要です。
最初の関心と相互関心で見える違い
この研究の「望ましさ」は容姿や人柄の評価ではなく、アプリ内で他の利用者から受け取ったスワイプの数を、相手候補の人数で調整した指標です。両都市では、男性からの関心は自分よりその指標が高い女性へ向かう傾向がみられました。一方、双方が関心を示した組では、指標の差が最初の関心全体より小さくなっています。最初に選ぶ行動と、相互に選ばれる結果を分けて読む必要があります。
恋愛・結婚の成立率ではない
相互に関心を示したことは、アプリ上の接点を意味するだけです。交際や結婚に進んだかは、このデータから分かりません。利用者は都市部の若い層や高学歴層に偏る可能性があり、アプリの画面設計や利用者の男女比も結果に影響し得ます。この傾向を日本のマッチングアプリ全体へそのまま当てはめることはできません。
調査概要
- 指標の定義
- 2017年7月に活動したチェコの単一アプリ利用者10,528人の匿名化行動データを使った。異性愛の探索行動のみを対象とした。
- 調査主体
- PLOS ONE
- 資料名
- It takes two to tango: A directed two-mode network approach to desirability on a mobile dating app
- 実施期間
- 2017/07
- 地域・対象
- 対象アプリで2017年7月に少なくとも1回スワイプを送受信した利用者
- 回答数
- 10,528人
- 調査方法
- アプリ提供者から受け取った匿名化行動ログの解析
- 調査公表日
- 2025/07/23
出典・原典
原著:Renata Topinkova、Tomas Diviak(2025)、PLOS ONE、DOI:10.1371/journal.pone.0327477。CC BY 4.0(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)。本稿は独自の日本語要約・編集であり、原著の図表・原文は転載していません。

